健康食品メーカーの信頼性は何を基準にしたら良いでしょうか?
-最初はどこも小さな会社から-
有名メーカーだから安心は、ひとつの目安にはなるかと思いますが
それが安心な商品である確実な要素であるとは言えません。
食品メーカーに限らず、どんな会社でも創業期はほとんど知られていない会社です。
また、逆に乳製品のトップメーカーであった会社が、食品会社として最低限の衛生管理を怠り社会的信用を失墜させて倒産した例もあります。
-商品とイメージ戦略-
TV番組・TVコマーシャルや通販番組で健康食品の出ない日はありません。
言い方を変えれば、大掛かりな講習宣伝販売ということになります。
ご存知の通り、民放番組はスポンサーがあって成立します。すべてがそうであるとはいいませんが、健康番組でスポンサー会社やその関連会社の商品購買にリンクさせるようなシナリオになっている場合が多々あります。(例:ココアブーム等)
-社名とイメージ戦略-
インターネットが普及してくると、少ない投資で商品PRや会社のPRが可能な時代となりました。
また、誰でも簡単に持てるために、まず店舗名や社名からそのイメージ作りが始まっています。
○○研究会とか□□協会とかになっていても、実質たった1名でいくつものサイトをもっていたりする場合もあります。
また、△△協会会員を名乗っていても、一定の年会費だけ納めていれば、誰でも名乗れるような程度のものがほとんどです。
-大局観とバランス感覚-
いいこと尽くめを書いてあるサイトもあれば、批判だけを書いてあるサイトもあります。 判断のための情報が増えれば必ず正しい判断ができるというわけではありません。
世の常として、意見や考え方に「右と左」があります。人は社会生活の中で、「時に右、時に左」を選択しながら、しかしほとんど人がどちらにも偏らず中間を歩いています。
どうしたらよいかを判断する時、多くの人が今までの自らの経験を元に、本質を見抜こうと考えます。その時、先ずは自分の考えを白紙にしておき、左右の意見を読んだ(見た)後に、再度、自分の考えに照らし合せてみるバランス感覚だと思います。
-直観(直感)力とリスク-
疑ってばかりですと何も前に進みませんし、安易に選択したばかりに後悔することもあります。
医療の世界でも、新米医師とベテラン医師の違いはこの「ナラティブ(直観力)」の差であると言われますが、ナラティブとは、偶然に何もないところから思い浮かぶものではなく、それまで経験で培ってきたものが、脳の無意識領域に詰まっていて、それが具体の課題に対して、一つの決断や方向性を引き出すのだと言われます。
先人達の格言や書物に照らし合わせて総合すれば「人間の直観力の7割は正しい」と言われます。
自らリスクを取れるかどうかが決断の決め手になります。
厳しい局面になるほど、最終的には自らリスクを負う覚悟がなければ何も前に進みません。
-決断へのアドバイス-
私のような相談員は、常に右と左(メリット・デメリット)を必ずお話しいたします。
末筆ながら・・・人は誰にでも依頼心(依存心)があり、迷った時には背中を押してくれる人が欲しくなるものです。優しくそっと押してくれる程度ならば安心できますが、強引に押したり強く腕をひっぱられるような感覚に合われたら、ご自身のバランス感覚と直観力を取り崩そうとしていることになりますのでご注意ください。