-担当医が健康食品を一切禁止する理由-

通常は、お医者様は患者さんの利用する健康食品に無関心な場合が多く
このように言って下さるお医者様の方が、患者さん思いの親切なお医者様だと思います。

-医師の考える2通りの責任感-

健康食品に対する意識(責任感)でお医者さんは次のタイプに大別されます。

1.得体の知れない物を使って、何かあったら責任がとれないから使わせたくない。
  それに余計なお金もかかるだろうし。
2.効果のほどは不明だが、本人が希望するなら気休め以上の効果はあるだろう。
  それに病気を治すのは患者自身だ。

しばしばこの両者の責任感の違いから意見が対立することがありますが
いずれにしても、患者の病気を治してあげたいとの責任感では同じです。

-医師の立場上の違い-

担当医の立場によって健康食品をすすめることが出来ない場合があります。

1.勤務医の場合は、自己裁量で勝ってに健康食品を使っていいとは言えない立場にあります。複数の診療科目で診療を受けている場合はなお更です。
2.開業医や院長の立場になると自己裁量できますのが、健康食品に対していいとも悪いとも言わない場合が多いです。

勤務医でも自己裁量でどんどん健康食品や民間療法を取り入れる医師もいます。
病院内では異端児の存在ですが、口コミで外来患者が増えているため、病院としては 黙認しているケース等です。

-医師の体験上の違い-

健康食品に対する体験上の違いでお医者さんは次のタイプに分かれます。

(1)患者が健康食品を使って、薬を飲まずにかえって病気を悪化させてしまった。
(2)治療の成果だったのに、治ったのは健康食品のおかげだと、健食販売会社のカタログ等に掲載されていた。
(3)ある患者が驚くほどの回復した、聞いてみると○○という健康食品を利用していたといい。以後患者に薦めてみると、好結果がでるケースが多く、このような事例が雑誌等で紹介され病院の知名度も上がった。

人は誰でも思考の基本は、自分の体験上がもっとも重大なことですので、(1)の理由で禁止ということですと、商品の如何に関わらず拒否反応になると思いますが、いずれにしてもアンチ健康食品派の意見は商品自体への批判ではなくて、その誇大広告的な宣伝にあると言えます。

薬であろうと健食であろうと個体差はあります。
ご自身がそれをよくご承知の旨を担当医に言い、治療の方針は先生にお任せしますが、あくまで自分の意志で使ってみたいと相談されてみてください。

-確かに相性はあります-

俺についてこいタイプの先生に頼りがいを感じる患者さんもいれば、横柄だと嫌悪感を感じる患者さんもいます。優しいけどはっきりものを言わない先生を、優柔不断だと頼りなさを感じる患者さんもいれば、自分を尊重してくれいると慕う患者さんもいます。

選べる病院がたくさんあるなら、相性を求めて転院先を考えてもいいと思いますが・・・

患者が使いたいと思う健康食品を許可するかどうかは、医師と患者の信頼関係につきます。「病気を治すのは患者自身であり、医師はその手助けをしているに過ぎない」という医師の姿勢と「医師の手助けがあり、病気が早く良くなった」と言う患者の姿勢があれば、なにも問題はない筈です。

「俺の方針に従わないなら診てやらない」とか「医者が何と言おうと自分の身体のことは自分で」というエゴがぶつかり合うのが最悪の結果です。

末筆ながら・・・以上はあくまで常識的な回答ですが、人それぞれですし、地域によっては「先生」と名がつく職業に絶対的権威が残っていることもあると思います。
お話を伺っていると、お互い相当な頑固者という印象ですが、何も話さなければ進展はしません。もし、話し合いをしても思うような返事が得られなかった場合は、またご連絡ください。


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